斜面の記憶

やまのきろくとまめちしき

東丹沢の山名の由来などを適当に語る

こんにちはこんばんは。GWがなぜかほとんど天気がよくて虚無になっている赤い寝魚です。(ですますとだである調が入り乱れております…どうかご容赦ください…)

さて、突然だが丹沢山地をご存知だろうか。

神奈川県の北西部にあり、神奈川県内約6分の1を占める。最高峰は蛭ヶ岳(1673m)の山地であり日本国内の山の中では中級山岳に分類されるだろう。

東には観光地としても有名な丹沢大山が聳え、登山者に人気な塔ノ岳、丹沢山。西丹沢には檜洞丸や畦ヶ丸。他には菰釣山、加入道山などがある。(この辺の北丹沢、東丹沢、西丹沢の堺に関してはいろいろな論があるので割愛させていただく)

f:id:outdoor_Mt_akaturi:20200429110413j:plain

初夏の丹沢表尾根(暑い)(傾いてる?知りません)

今回はとりあえず東丹沢の歴史…と言うか山名の由来などについて語っていこうと思う

そういえば前のブログで説明し忘れたのだがおそらくこのブログ、クッッッッッッソニッチなことしか書かないと思うのでご注意を。このブログを見ているクラスメート、読者外した方がいいぞ。

 

・塔ノ岳の”塔”ってなんだ?

関東圏の山屋だったら一度は耳にする…かもしれない山。それが塔ノ岳(1491m)だ。
ここは僕のホームマウンテンで、展望も良い。山小屋もたくさんあり何度登っても飽きない山だ。(山頂の尊仏山荘の方と仲良くしてもらっているというのもある)

f:id:outdoor_Mt_akaturi:20200429170437j:plain

塔ノ岳山頂


そんな塔ノ岳には昔「お塔」と呼ばれる巨岩が山頂直下に鎮座していた。
この巨岩には狗留尊仏(くろそぶつ、くるそんぶつ)と言うお釈迦様の前にいた過去七仏の一人で、日本各地の巨岩によく祀られているそうだ。
この岩は、お祭りが開かれたり、畑にお塔の岩を砕いた粉を撒くと豊作になると言い伝えられたりしており、地元の人々と密接に関わっていて面白い。
ただこのお塔、1923年相模湾震源地とする圧倒的な地震を受け北西の大金沢に崩れ落ち、その後は見つかってはいない。

f:id:outdoor_Mt_akaturi:20200429170930j:plain

塔ノ岳の山頂標の横にある観音様など。真ん中の石碑に狗留尊仏と書いてある

もし名残を見たい方がいたら、丹沢山に向かう笹原の稜線を少し降り、しばらくユーシン側の笹の急斜面を降りると「尊仏岩跡」と言う場所がある。そこにはお塔の下部が残っており、首が取れてしまっている地蔵が二つある。ちなみにここは地図にない道であり不明瞭でとても分かりにくいため、経験者と行くかもしくはしっかりと下調べや準備をすることを推奨する。(「尊仏岩跡」とググるとすぐにYAMAPの記録など結構出てくる)

また、ネットでいくら探しても出てこない(単純に調べが足りないだけかもだが)当時のお塔の写真が実は尊仏山荘やみやま山荘(丹沢山)にある。是非自分の目で見に行って欲しいのであえてここにはあえて貼らないことにする。

 

蛭ヶ岳。蛭がいるから蛭がたけ?

f:id:outdoor_Mt_akaturi:20200429182556j:plain

蛭ヶ岳山頂

丹沢のほぼ中央に位置する神奈川県最高峰、蛭ヶ岳
丹沢主脈や丹沢主稜線の縦走路として人気が高い山だ。
山頂に薬師如来が祀られていたので、実は薬師岳という名も冠している。
ここでは3つの山名の由来を紹介する

毘盧遮那仏(びるなしゃぶつ)を祀っていたため「びるがたけ」が転じたという説
毘盧遮那仏とは大日如来のことであり、修験者の本尊でもある。
丹沢は多くの山が修験者によって開かれており、山名に名残があることが多い。(不動の峰、行者岳など)

ヤマビルが多いから蛭ヶ岳という説
この説はよく聞く。蛭ヶ岳ヒルが多かったため蛭ヶ岳というものだがそれだと丹沢の中でももっとヒルが多い山はあるんじゃないか…なども考えてしまう。

猟師の頭巾のことをヒルと呼んでいて、形が山容と似ていたためという説
昔猟師の道具として山頭巾としてヒルという道具があった。
これは山の仕事だけでなく穀物の量を計ることなどにも使用されており、仕事に欠くことはできない道具だったという。このヒルの形が山容と似ていたためこう呼ばれたのだろう、という説。

ほぼ中央に位置するからか名前も色々な説があって面白い。蛭ヶ岳山荘の人に聞いてみても良いかもしれない。

f:id:outdoor_Mt_akaturi:20200429183425j:plain

鍋割山陵から見た蛭ヶ岳…のはず(左のピーク)


 というかここまで書いて思ったのだが、思った以上に長くなるなこれ…おそらく東丹沢だけでもかなりの文章量になってしまいそうなので、もう一つ書いたら今回は締めさせていただく。

丹沢山、本当にそのピークは丹沢山

丹沢山(1567m)。日本百名山の一つとされているが、深田久弥丹沢山塊全体を指し百名山と記している。頂上にはみやま山荘があり、晩ご飯にステーキが出るらしい…!

f:id:outdoor_Mt_akaturi:20200429191649j:plain

雪の丹沢山山頂

昔は頂上が愛甲・津久井・足柄上の三郡の境だったため三境(さんさかい)や三境の峰などと呼ばれていた。別の名を御本の平とも呼ばれたらしいがあまり聞かない。

ここでじゃあなんで名前変わったんや?となる。ここからが面白い。本当の「丹沢山」は実は現在の札掛周辺の山(美しい谷という説もある)を指していたのである。なぜ指す場所が変わったのかというと、この山に一等三角点を置き天城、愛宕筑波山などと三角測量が行われた時、この三角点を丹沢山と言ったためだそうだ。よくわからない話だ…

あとこれはあまり知られていないのだが、みやま山荘にはカレーがある。毎日やっているわけではないがとても美味しく、所詮山の上のカレーなんてレトルトだろうと思うなかれ、超本格的で美味しい(2回目)お値段は800円ぐらいだった気がする。是非!

f:id:outdoor_Mt_akaturi:20200429192208j:plain

カレー。超うまい

 

今回は3つしか紹介できなかったが、他にも山の話は色々ある。
自粛中、自分が今まで行った山の歴史を調べてみるのもとても面白いと思う。
結局何が伝えたいのかというと、歴史を知って山を歩くとまた違った視点で山を見れて(自分は)めっちゃ面白いよ!っていう話でした。

よき山ライフを!